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【コラム】訪問看護は高齢者施設へ訪問できるのでしょうか?

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 訪問看護は、高齢者施設へ訪問できるのでしょうか?答えは、大きく言えばできます。その施設の在り方では、出来ないところもあります。また、介護保険は使えず医療保険で訪問する施設もあります。

 Aさんは、一人暮らしでした。高血圧があり、薬の服用をしていましたが飲み忘れが多くなりました。時々、訪問していた娘が心配して物忘れ外来を受診し、認知症と診断されました。薬の飲み忘れだけでなく、食事なども心配されたので2人の娘が交代で訪問し、訪問看護と訪問介護ヘルパーの利用が始まりました。それから、2年が経過しましたがAさんの認知症の病状の悪化は、ありませんでした。そんなある日、一人の娘家族が遠方へ仕事のため引っ越さなければならなくなりました。Aさんは、家族と相談し認知症対応型グループホーム入居することにしました。

 家族は、家庭環境の大きな変化を心配しました。これまで、一緒に支えてもらった訪問看護ステーションの訪問看護を利用できないかと考えました。

 認知症対応型グループホームへの訪問看護は可能です。グループホームへ個人に向けて訪問看護を利用する場合は、Aさんと訪問看護ステーションの契約が必要です。在宅では、介護保険で訪問看護を利用していたのが、医療保険での訪問になります。グループホームが、訪問看護ステーションとの契約で訪問看護を利用することもあります。その場合は、訪問看護ステーションとグループホームと契約することになります。グループホーム、訪問看護ステーションとも地域に密着しています。連携することで、利用する人の安心につながります。医療との関係も深まり、病状の悪化が考えられる時はすぐに相談できます。

 Aさんは、個人的な契約により在宅で利用していた、訪問看護師に訪問してもらうことにしました。

 訪問看護ステーションは、グループホームへ訪問することになります。Aさんを取り巻く支援チームは変化します。グループホーム職員との連携は重要です。グループホームには、他に居住している人もいます。互いに忙しい毎日ですが、カンファレンスや記録の共有をどうするのか検討が必要でした。

 入居した当初は、今までかかわりのある訪問看護師のほうが多くの情報を持っていますが、日々の生活を重ねて行くとグループホームの職員の情報量が多くなります。

 Aさんの夜間の在宅生活はこれまで問題がないと思われていました。施設に入り夜間入眠せずTVを見たり、施設内を歩くAさんが問題となりました。環境の変化が考えられました。

 しかし、行動を見ると自然にTVのチャンネルを合わせ、好きなしょうが湯を用意して飲む。

 これは、在宅生活中も行われていたのではないかと考えられました。一人暮らしのAさんは誰にも迷惑をかけず、邪魔されることなく夜のTV鑑賞をされていたようです。まだ慣れないグループホーム職員には、あまり話しませんが訪問看護師には「いつも、そうしていたのにここではTVも見られないの?」と悲しそうに話しました。

 施設職員と訪問看護師は、カンファレンスを開き今後を考えました。他の入居者もあるグループホームは、自宅ではありません。自宅に近いことを目指しますが、同じという訳にはいかないところもあります。しばらくは、Aさんの様子をみて、段々とグループホームに慣れて行ってもらうこと、訪問看護師と過去を振り返りながら、グループホームでの生活をどうするか話し合ってもらいこれからの生活を組み立てることになりました。

 在宅から施設へ大きな決断が患者さん、家族ともに必要です。今まで利用していた訪問看護を利用することで、安心につながることも多くあり専門性をもってグループホーム職員と話し合うことも出来ます。同じ地域のつながりは、Aさんだけでなく他の利用者や地域住民にもプラスになります。

質問 Sep 4, 2016 公開 提案 事務局 (5,140 ポイント)

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