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【コラム】訪問した先に障害者ある家族がおられたらどうしますか?

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 Aさんのケアマネージャから訪問看護ステーションへ訪問看護の依頼がありました。Aさんは、今年の初めから訪問介護ヘルパーを利用し始めていました。

 Aさんは物忘れが著しくなり、軽度の認知症が認められました。今後も認知症の進行が心配され、糖尿病もあるので薬管理が心配されました。息子さんは、同居できないお母さんを思いケアマネージャーに相談し、訪問看護師の訪問が開始されることになったのです。

 訪問が始まってしばらくたっとき、訪問看護師はいつもニコニコと出迎えてくれるAさんのもう一人の息子次男に気づきます。次男のことを訪問介護ヘルパーに聞くといつも「Aさんに付き添い、時々Aさんのためにコンビニに買い物に行ったりしていますよ。」と教えてくれました。

 次男Bさんについて、Aさんから話を聞きました。

 Bさんは、生まれた時から知的な障害がありました。Aさんは、Bさんのことがかわいくて、心配で特別支援学校を卒業後は、Aさんが手伝っていた近所のパート先に一緒に行っていました。そこで、Bさんは働いて、もらえるお金をお小遣いにしていました。Aさんが5年前からパート先に行けなくなったので、Bさんもどこにも行かず家に居ました。Aさんは、Bさんのこれからのことをとても心配していましたが、Aさんは自分のことで精いっぱいでどうにもなりませんでした。Bさんの兄も今までAさんに任せていたのでどうしたらいいか考え付いていませんでした。

 訪問看護師は、私に何ができるのだろうか?と考えました。

 Bさんは、療育手帳を持っていました。

 療育手帳は、知的に障害がある人が療育・援護を受けられることを目的としています。身体障害者手帳、精神障害者手帳とは違い法令上の規定がありません。法律で定められた制度でなく、都道府県、政令指定都市ごとに要網などが制定され行われています。「療育手帳」と言われるところが多いですが、「愛の手帳」「愛護手帳」と呼んでいる所もあります。受けられるサービスも具体的にはそれぞれの都道府県により変わる所もあるので実際に利用するときは問い合わせる必要があります。

 Aさんに聞くとBさんはこれまで、何もサービスを利用したことがありませんでした。

 今までは、何も利用していませんがBさんは療育手帳を持っているので、何かできることがあるかもしれません。

 障害者地域生活支援センターは障害がある人が地域で暮らすとき色々な相談に乗ってくれます。訪問看護師は、そこに電話をしてみました。

 障害者地域生活支援センターで相談できる内容は、

・地域で生活するために必要なサービスの案内や利用方法などをどのようにしたらいいのか教えてくれます。積極的にサービスを利用することができない人へのアプローチも行います。

・日常の悩み、家族のこと、仕事のこと、経済的な問題、一人暮らしの希望、将来のことなど

・必要な時は、適切な専門機関や相談機関の紹介も行います。

・障害福祉サービスの利用にかかることは相談に乗ってもらうことができます。

 訪問看護師と障害者地域生活支援センターの職員は、Bさんがこれからどうしたいのか聞いてみることにしました。訪問看護に日に一緒に障害者地域生活支援センターの職員も一緒に行き話をすることになりました。

 その後、障害者地域生活支援センターはBさんと段々人間関係を作り、今後を一緒に考えて行くことになりました。

 訪問看護師は、訪問先で患者さん以外の家族の問題に出会うこともあります。患者さんの事ではないのでと関われない内容のことも多くあります。しかし、その家族の問題に少し携わることで患者さんの安心につながったり、暮らしが豊かになることもあります。

 AさんもBさんから障害者地域生活支援センターの職員の名前が出るたび、一人でBさんの将来を案じることがなくなったと安心されるようになりました。

質問 Aug 20, 2016 公開 提案 事務局 (5,140 ポイント)

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