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【コラム】「生きる事の支援」、それが訪問看護のおもしろさ

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一般的な医療の場での「救命」や「治療」とは大きく異なる看護、それが訪問看護です。

訪問看護の場合には、利用者は自宅に居ながら看護を受ける事が出来ます。
そのために、「慣れ親しんだ場所での生活」「自分らしく生きていく」と言った、利用者が今までの人生の中で育んできた大切なものの多くを失うことなく過ごしていくことも可能なのです。

そして利用者本人だけではなくその家族の生活にも、訪問看護は大きな変化を与えてくれます。

ここで慢性関節リウマチのために排泄の介助が必要となった利用者と、そのために仕事を退職した娘さんのケースを紹介します。
娘さんは介助の必要な家族に一日つきっきりの日々を過ごしていました。
ですがある時、訪問看護師の支援を受けることになったのです。
その利用者の担当看護師は作業療法士の協力を得て、利用者がひとりで排泄が出来るような方法はないかと模索をし続けました。
その結果、何と利用者は自分の力で排泄をすることが可能になったのです。
そしてずっと家族の介護に追われていた娘さんは、その後仕事に復帰することさえも出来ました。
利用者もその家族も、それまで想像もしなかった生活の変化にとても驚いたことでしょう。

このように、訪問看護とは利用者本人だけではなく時には周囲の家族にも寄り添うことで、介護に関わる様々な人の生活の支援にまで繋がっていくのです。
それは、病院で求められがちな「効率」「スピード」の看護では得ることが出来ない、新しい形の支援ではないでしょうか。
利用者の生活の質を出来る限り低下さないための支援を含めた丁寧な看護の形。
まさに、「生きる事の支援」なのです。
それこそが、看護の本質と言えるのかも知れません。

もちろん、利用者ひとりひとりには異なった生活の形があります。
始めは、その多様性に戸惑い、悩むこともあるかと思います。
けれど次第に、それこそが「生活を看る」とも言える訪問看護のおもしろさ、魅力であるときっと気付くことが出来るでしょう。

 

質問 Jun 12, 2016 公開 提案 事務局 (5,140 ポイント)

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